キューティクル

キューティクル

リトル用語事典 2026.09.03 公開

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キューティクル(きゅーてぃくる)

毛髪の最も外側を覆っている、うろこ状の透明な薄い膜のこと。屋根瓦のように重なり合っており、髪の内部を保護する非常に重要な役割を担っている。厚さ0.5~1.0㎛程のうろこ状で、毛先に向かって先のキューティクルの上になるように、一般的には3~10枚重なっていて、毛髪全体の約15%を占める。キューティクルには、皮脂を毛先まで運んで回復させる自己回復能力がある。

髪は、外側から順にキューティクル、コルテックス、メデュラという三層構造で成り立っている。そのうち、最も外側にあるキューティクルは、透明なウロコ状の構造が3〜10枚重なってできている。キューティクルは約15%の構成比率を占め、髪のツヤや手触り、そして物理的な刺激から髪の内部を守るバリアとしての重要な役割を担っている。

キューティクルは、細い髪では約3〜5枚、普通毛で5〜7枚、太い髪で7〜10枚が重なり合って層を作り、外部刺激からコルテックスを守っている。

キューティクルは、外側からエピキューティクル、エキソキューティクル、エンドキューティクルの3層構造からなる。さらに細かく分けると、エピキューティクル、A層、エキソキューティクル、エンドキューティクル、インナー層の5層となる。

エピキューティクルは、キューティクルの中で一番外側に位置する層である。水となじみにくい疎水性(水をはじく性質)で、アルカリなどの水溶性の薬剤に対して強いという特徴を持っている。次にエキソキューティクルは中間に位置しており、この層はアルカリなどの薬剤に対して弱く、少しだけ水を吸うという性質を持つ。そして、一番内側の層であるエンドキューティクルは、親水性(水になじむ性質)で、同じくアルカリなどの薬剤には弱いという性質を持っている。

キューティクルとキューティクルの間には、CMC(Cell Membrane Complex:細胞膜複合体)という重要な成分が存在する。このCMCは、タンパク質と、セラミド、コレステロール、18-MEAなどの脂質で構成されており、ラメラ液晶構造と呼ばれる特殊な構造を作っている。18-MEAは主にキューティクルCMCに存在する。

このCMCが担う役割は二つある。一つは、ウロコ状のキューティクル同士をしっかりと接着する、接着剤のような役割である。もう一つは、水分やパーマ剤などの薬剤の通り路となることである。CMCは、髪の内部で細胞間を接着しながら、必要な成分が浸透するための重要な経路としても機能している。
このキューティクルの間に存在するキューティクルCMCは、外側からロウワーβ層、δ層、アッパーβ層の3層に分けられる。

健康な髪は、キューティクルが毛髪の水分量に応じて開閉することで、常に11〜14%の適切な水分量を維持・調整している。
また、このキューティクルが何層にも重なった多層構造であることが、髪の美しいツヤを生み出す。光が髪の表面に当たると、キューティクルの多層構造により、多層膜干渉(たそうまくかんしょう)という現象が起こる。この現象によって、髪は真珠のように複雑に光を反射し、輝くツヤとなって私たちの目に映る。

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