軟化不足
主にパーマや縮毛矯正などの施術において、還元剤の作用が不十分で、毛髪が十分に柔らかくなっていない状態を指す。
軟化不足の状態
毛髪に硬さが残り、施術前の状態とあまり変わらない感触である。
濡れた状態で引っ張っても、健康な髪と同様にあまり伸びない。
ウェーブやストレートの形状を記憶させる準備ができていない状態。
軟化不足が起こる原因
還元剤の濃度が低すぎる。
還元剤の反応時間が短すぎる。
毛髪の状態(健康毛や撥水性の高い髪など)に対して、薬剤のパワーが弱すぎる。
薬剤の塗布量が不十分である。
加温不足など、熱処理が適切でない場合。
軟化不足の問題点
パーマがかかりにくい、あるいはウェーブがゆるすぎてすぐに取れてしまう。
縮毛矯正で髪がまっすぐにならない、うねりが残る。
再施術が必要となり、髪への負担が増える可能性がある。
施術における注意点
美容師は、軟化状態を正確に判断する「軟化チェック」が非常に重要である。軟化不足と判断した場合は、薬剤の追加塗布や加温時間の延長など、適切な対応を行う必要がある。施術後の仕上がりに直結するため、経験と知識が求められる工程である。
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