α-ケラチン(アルファケラチン)
α-ケラチンは、毛髪、爪、皮膚の角質層などを構成する主要なケラチンタンパク質であり、らせん状のα-ヘリックス構造を持つミクロフィブリルを形成する。分子量50000〜80000の結晶性ケラチンタンパク質であり、コルテックスの35〜45%を占める。
α-ケラチンが規則的ならせん構造を持つ結晶性のフィブリルを形成するのに対し、γ-ケラチンはこれらのフィブリルの間を埋めるような、より柔軟で非結晶性の性質を持つ。
α-ケラチンの特徴
特徴 | 説明 |
---|---|
らせん構造(α-ヘリックス) | α-ケラチンの基本的な構造は、ポリペプチド鎖が右巻きのらせん状になったα-ヘリックスである。 |
コイルドコイル構造 | 複数のα-ヘリックスが互いに巻き付き、より安定した太い繊維状の構造(コイルドコイル)を形成する。 |
柔軟性と伸縮性 | α-ケラチンを主成分とする毛髪は、ある程度の柔軟性と伸縮性を持っている。 |
シスチン結合 | α-ケラチン分子同士は、SS結合(シスチン結合)によって架橋されており、これが毛髪の強度や形状を維持する上で非常に重要である。 |

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