軟化(なんか)
主にパーマや縮毛矯正などの施術において、薬剤(主に還元剤)の作用によって、毛髪内部の結合(主にシスチン結合)が切断され、髪が柔らかくなる状態を指す。
軟化の目的
パーマや縮毛矯正は、毛髪の形状を変化させる施術である。そのため、施術の初期段階で、髪の内部構造を一時的に緩める必要がある。この「軟化」の工程によって、髪は自由に形を変えやすい状態になる。
軟化の状態
- 髪に柔軟性が出て、動きやすくなる。
- 濡れた状態で引っ張ると、健康な髪よりも伸びやすくなる。
- 適切な軟化状態は、その後のパーマのウェーブ形成や縮毛矯正のストレート化の成否を左右する重要な要素となる。
ヘアケア・美容との関連
- 美容師は、毛髪の履歴や状態(ダメージレベル、髪質など)に合わせて適切な薬剤を選定し、軟化の進行具合を見極める必要がある。
- 軟化が不十分だと、パーマがかかりにくかったり、縮毛矯正が伸びきらなかったりする。
- 逆に、軟化が進みすぎると(軟化過剰)、髪に過度な負担がかかり、ダメージの原因となる。
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