CMC脂質(シーエムシーししつ)
毛髪のCMC(細胞膜複合体)を構成する脂質成分を指す。
CMC(細胞膜複合体)とは
CMCは、髪の毛のキューティクルとコルテックスの間に存在する複合体で、水分や油分、そしてタンパク質から構成されている。CMCは、髪の潤いや柔軟性、強度を保つ上で非常に重要な役割を果たしており、例えるなら髪の細胞同士を繋ぐ接着剤のようなものである。また、パーマやカラーなどの薬剤が髪の内部を通る際の通り道にもなる。
CMC脂質の役割
CMCの中で、脂質成分は特に以下のような役割を担っている。
- 水分保持
髪の内部の水分を保持し、乾燥を防ぐ。
- 疎水性の維持
髪の表面の疎水性を保ち、外部からの水分や薬剤の過剰な侵入を防ぐ。
- キューティクル同士の接着
キューティクルを密着させ、剥がれを防ぎ、髪の表面を滑らかにする。
- 柔軟性の付与
髪に適度な油分を与えることで、しなやかさを保つ。
CMC脂質の主な成分
CMC脂質を構成する主な成分としては、以下のようなものがある。
成分 | 説明 | 主な役割 |
---|---|---|
セラミド | 細胞間脂質の主成分で、水分を挟み込むように保持するラメラ構造を形成する。 | 水分保持、バリア機能 |
コレステロール | ラメラ構造を安定化させる役割がある。 | ラメラ構造の安定化 |
18-MEA(18-メチルエイコサン酸) | キューティクルの最表面に存在し、疎水性やツヤに関わる。 | 疎水性の維持、ツヤ |
脂肪酸 | その他、様々な脂肪酸がCMC脂質を構成している。 | CMC脂質の構成成分 |

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