路づくり
毛髪内部に、パーマ液やトリートメント成分などが浸透しやすい状態を作り出すこと。特に、ダメージを受けた髪や、キューティクルが健康で密に閉じていたり、疎水性が高かったりして、薬剤が浸透しにくい髪に対して行われる工程。
路づくりの目的
- 薬剤の均一な浸透
髪のダメージレベルや疎水性の違いによって、薬剤の浸透にムラが生じるのを防ぎ、パーマやカラーの仕上がりを均一にする。
- 薬剤の効果の最大化
薬剤が毛髪内部の目的の場所へスムーズに到達することで、パーマのウェーブ形成やカラーの発色をより効果的にする。
- ダメージの軽減
強力な薬剤を必要以上に放置する時間を減らし、髪への負担を軽減する。
路づくりの具体的な方法
- 前処理剤の使用
髪の疎水性の部分に親水性の成分や、ダメージ部分にタンパク質(PPTなど)や脂質(CMCなど)を補給し、薬剤の通り路を作る。
- プレシャンプー
髪表面のシリコーンや油分、スタイリング剤などを除去し、薬剤の浸透を妨げる要因を取り除く。
- アルカリ剤の調整
髪質に応じて、穏やかなアルカリ剤を事前に塗布し、キューティクルを適度に膨潤させることで、薬剤の浸透を助ける場合もある。

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