酸性(さんせい)
水溶液にしたときに水素イオン(H+)濃度が水酸化物イオン(OH−)濃度よりも高い性質、またはその状態を指す。pH(ペーハー)スケールでいうと、pHが7よりも低い状態である。
ヘアケアや美容の分野では、肌や髪の健康な状態が弱酸性であることから、「酸性」という言葉が重要な意味を持つ。
ヘアケアにおける酸性
- キューティクルの収斂
酸性の性質は、開いたキューティクルを引き締め、髪の表面を滑らかにする効果がある。これにより、ツヤが出たり、手触りが良くなったりする。酸リンスなどがこの目的で利用される。
- pH調整
パーマやカラーリングの薬剤はアルカリ性に傾いていることが多いため、施術後に酸性の薬剤やシャンプーなどを使用することで、髪や頭皮を本来の弱酸性に戻し、状態を安定させる。
- 収斂効果による色持ち向上
キューティクルが引き締まることで、ヘアカラーの色素の流出を抑え、色持ちを良くする効果が期待される。

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