リトル用語事典

酸化染毛剤

2025年06月20日

酸化染毛剤(さんかせんもうざい)

永久染毛剤の一種であり、酸化染料を配合し、化学反応を利用して髪の毛を染めるヘアカラー剤のことである。一般的には「ヘアカラー」や「アルカリカラー」と呼ばれることが多い。明度アップが可能で色数が豊富である一方、毛髪にダメージが伴う。

酸化染毛剤の染毛の仕組み

酸化染毛剤は、主に以下の成分で構成されている。

染毛のプロセス:

  • キューティクルの開口

アルカリ剤によって髪のキューティクルが開く。

  • 染料の浸透

染料中間体とカップラーが髪の内部(コルテックス)に浸透する。

  • 酸化重合と発色

酸化剤の働きにより、髪の内部で染料中間体とカップラーが酸化重合し、大きな色素分子を形成して発色する。

  • 色素の定着

大きくなった色素分子は髪の内部に留まり、シャンプーなどで洗い流されにくくなる。

酸化染毛剤の特徴

成分 説明 主な例
染料中間体 小さな分子で、単独ではあまり発色しない。 ジアミン類、アミノフェノール類など
カップラー(発色剤) 染料中間体と反応して発色する化合物。 フェノール類、ナフトール類など
アルカリ剤 キューティクルを開き、染料が髪の内部に浸透するのを助ける。 アンモニア、モノエタノールアミンなど
酸化剤 染料中間体とカップラーを酸化させて結合(酸化重合)させ、大きな色素分子を生成し、髪の内部に定着させる。 過酸化水素水など
特徴 説明
色持ちが良い 髪の内部で発色・定着するため、比較的色持ちが良い。
明るく染められる メラニン色素を分解しながら染めるため、元の髪色よりも明るく染めることができる。
白髪をしっかり染められる 白髪にもしっかりと染料が入り、カバー力が高い。
髪への負担がある アルカリ剤や酸化剤を使用するため、他の種類のヘアカラー剤に比べて髪への負担が大きい場合がある。

0

カテゴリ

ご質問はこちら

ログイン、もしくは会員登録いただくと、質問できます。

もっとみる