リトル用語事典

過酸化水素（かさんかすいそ）

化学式 H2​O2で表される化合物。酸化剤の一つ。カラー剤やパーマ2剤に含まれる。
カラー剤に含まれる過酸化水素は、髪のメラミン色素を分解して脱色したり、染料を酸化重合して発色させたりという役割がある。
パーマ2剤に含まれる過酸化水素は、パーマ１剤で還元した髪の中のS-S結合を酸化して再結合させる役割がある。
過酸化水素タイプの2剤はアルカリで分解されやすいためにpH3ぐらいの酸性で安定化されている。

ヘアカラーにおける過酸化水素

• 酸化剤としての役割

ヘアカラーの際に、毛髪内部のメラニン色素を脱色（ブリーチ）し、染料を発色させるための酸化剤として用いられる。

• アルカリ剤との併用

通常、アンモニアなどのアルカリ剤と組み合わせて使用され、キューティクルを開き、薬剤の浸透を助けるとともに、酸化反応を促進する。

• 濃度

ヘアカラー剤に含まれる過酸化水素の濃度は様々で、脱色力や染料の発色力に影響する。一般的に、「〇〇%」という形で表示される。

パーマにおける過酸化水素

• 酸化剤としての役割（2剤）

パーマの2剤として使用され、1剤で切断された毛髪内部のシスチン結合を再結合させ、新しい形状を固定する役割を果たす。

注意点

過酸化水素は酸化力が強く、濃度が高いと皮膚や毛髪に刺激やダメージを与える可能性がある。そのため、ヘアカラーやパーマの施術は、専門知識を持った美容師によって適切に行われる必要がある。