結晶ラメラ構造(けっしょうラメラこうぞう)
毛髪の細胞膜複合体(CMC)の規則的な構造
CMCは、毛髪のキューティクルやコルテックスの細胞間にある脂質とタンパク質の複合体で、水分保持や薬剤の通り道として重要な役割を果たす。
このCMCは、セラミド、コレステロール、脂肪酸などが規則正しく層状に並んだラメラ構造をしている。この規則正しい層状構造が、CMCの機能を効果的に発揮するために重要であり、「結晶ラメラ構造」と表現されることがある。
ダメージによってこのラメラ構造が乱れると、髪の水分保持能力が低下し、パサつきやゴワつきの原因となる。ヘアケア製品の中には、CMCの類似成分を補給したり、ラメラ構造の修復を助けたりすることで、髪の健康を取り戻すことを目指すものがある。
毛髪内部のケラチンタンパク質の規則的な配列
毛髪の主成分であるケラチンタンパク質は、主にα-ヘリックス構造が規則的に配列し、束状になったフィブリルと呼ばれる結晶性の高い領域を形成している。
この規則的な配列が、髪の強度や弾力性を支えている。この規則的な構造が層状に積み重なっている様子を「結晶ラメラ構造」と表現することもある。

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