結合(けつごう)
主に分子や高分子の構成要素が結びつくことを指す。ヘアケア・美容の分野で特に重要な結合としては、以下のようなものがある。
結合の種類 | 説明 | 関連するヘアケア・美容の例 |
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ペプチド結合 | アミノ酸同士が結合してタンパク質(ケラチン、コラーゲンなど)を形成する際の結合である。 | 髪の主成分であるケラチン、肌のコラーゲンの構造 |
シスチン結合(S-S結合) | ケラチンタンパク質中のシステインというアミノ酸の硫黄原子同士が形成する共有結合で、髪の強度や形状を決定する上で非常に重要である。パーマや縮毛矯正はこの結合を切断・再結合させることで行われる。 | パーマ、縮毛矯正 |
イオン結合 | プラスとマイナスの電荷を持つ原子や分子が電気的な引力によって結びつく結合である。例えば、塩基性染毛料が髪の表面に吸着する際に働く。 | 塩基性染毛料(ヘアマニキュアなど)の染色メカニズム |
エステル結合 | カルボン酸とアルコールが脱水縮合してできる結合で、油脂やワックス、一部のシリコーン誘導体などを構成している。 | 植物油、ワックス配合のスタイリング剤、一部のシリコーンオイル |
水素結合 | 水素原子を介して、電気陰性度の高い原子(酸素、窒素など)間で形成される比較的弱い結合である。タンパク質の立体構造の維持や、水分保持などに関わる。 | タンパク質の立体構造の維持、ヘアケア製品による髪の水分保持 |





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