細胞間脂質(さいぼうかんししつ)
主に皮膚の角質層において、角質細胞と角質細胞の間を満たしている脂質の総称である。レンガ状に並んだ角質細胞をセメントのように繋ぎ止め、肌のバリア機能を維持する上で非常に重要な役割を果たしている。また、構造の中に水になじみやすい部分と、油になじみやすい部分の両方を持っており、油になじみやすい部分同士が向き合って層を造っている。
細胞間脂質の主な成分
これらの脂質が、規則正しいラメラ構造(層状構造)を形成することで、角質層のバリア機能が正常に機能する。
細胞間脂質の主な役割
成分 | 説明 |
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セラミド | 最も主要な成分であり、水分を挟み込むように保持する働きがある。 |
コレステロール | ラメラ構造を安定化させる役割がある。 |
脂肪酸 | ラメラ構造を形成する上で重要な役割を果たす。 |
役割 | 説明 |
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バリア機能 | 外部からの刺激(紫外線、乾燥、アレルゲンなど)の侵入を防ぐ。 |
水分保持 | 肌内部の水分が蒸発するのを防ぎ、肌の潤いを保つ。 |
肌の柔軟性 | 角質層の柔軟性を保ち、肌の滑らかさに関わる。 |

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