液晶性コレステロール(えきしょうせいコレステロール)
コレステロールが液晶のような性質を持つ状態を指す。
液晶とは
通常の物質は、固体では原子や分子が規則正しく並んだ結晶であり、液体では原子・分子の位置や向きが不規則な状態である。しかし、液晶は液体のような流動性を持ちながら、分子が一定の方向に揃って並ぶという、固体と液体の中間的な性質を持つ。
液晶性コレステロールのヘアケア・美容における役割
主に、毛髪のCMC(細胞膜複合体)の構造を整える成分として注目されている。
- CMCのラメラ構造の形成
CMCは、毛髪のキューティクルとキューティクルの間などに存在する物質で、水分を保持するために重要なラメラ構造(水分と油分が層状に並んだ構造)を持っている。液晶性コレステロールは、このラメラ構造の配列をきれいに整える働きをすると考えられている。
- バリア機能のサポート
ラメラ構造が整うことで、髪の水分保持能力が高まり、外部からのダメージを受けにくい健康な状態を保つことに繋がりる。
一部のヘアケア製品では、液晶性コレステロールが配合されることで、毛髪内部の骨格から補修し、より持続性の高いトリートメント効果が期待されている。
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