液晶ラメラ構造(えきしょうラメラこうぞう)
水と油の成分が規則正しく交互に層状に並んだ構造のこと。「ラメラ」は「薄い層が重なった」という意味で、「液晶」は液体でありながら分子が一定の方向に並ぶ性質を持つ状態を指す。
この液晶ラメラ構造は、毛髪や皮膚のCMC(細胞膜複合体)と呼ばれる部分に存在し、非常に重要な役割を果たしている。
CMCにおける液晶ラメラ構造の役割
- 水分保持
水と油の層が交互に並ぶことで、水分をしっかりと挟み込み、蒸発を防ぐ高い保湿効果を発揮する。
- 油分保持
同様に、油分も保持し、髪や肌の乾燥を防ぎ、しなやかさを保つ。
- 外部刺激からの保護
規則正しい層状構造が、外部からの刺激やダメージの侵入を防ぐバリア機能として働く。
- 薬剤の浸透経路
パーマ液やカラー剤などの薬剤が、この層の間を通って毛髪内部に浸透する際の通り道となる。

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