リトル用語事典

接着CMC

2025年06月20日

接着CMC(せっちゃくシーエムシー)

毛髪の細胞間にあって、キューティクル細胞同士やコルテックス細胞同士を接着し、毛髪の構造を安定化させる細胞膜複合体(CMC)のことである。CMCは脂質とタンパク質の複合体であり、水分保持や薬剤の通り道としての役割の他に、細胞同士を繋ぎ止める接着剤のような役割も果たす。

接着CMCの役割

ダメージと接着CMC

パーマ、カラー、熱などのダメージを受けると、この接着CMCが破壊され、細胞間の結合が弱まる。その結果、キューティクルが剥がれやすくなったり、コルテックスの構造が乱れたりして、髪のゴワつき、パサつき、切れ毛などの原因となる。

ヘアケアとの関連

ヘアケア製品の中には、CMCの類似成分を補給したり、CMCの構造を修復したりすることで、この接着機能をサポートするものが多くある。例えば、セラミドや18-MEA(キューティクルの最表面に存在する脂質)などが配合され、毛髪のバリア機能を高め、健康な状態を保つことを目指す。

役割 説明
キューティクル層の維持 キューティクル細胞が剥がれ落ちるのを防ぎ、毛髪の表面を保護する上で重要である。
コルテックスの構造安定化 コルテックス内部のケラチン繊維や細胞を繋ぎ止め、髪全体の強度やまとまりを保つ。
ダメージからの保護 細胞間の結合を強化することで、外部からの物理的・化学的な刺激に対する抵抗力を高める。
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