応力緩和(おうりょくかんわ)
主に毛髪に加わった物理的な力(応力)が、時間とともに徐々に減少していく現象を指す。
パーマなどのウェーブ形成の過程において、髪に外部から加えられた力によって生じた内部の歪み(元に戻ろうとする力)を利用して、髪の構造を安定化させるプロセスのこと。
具体的には以下のようになる。
1.外部からの力の付与
ロッドなどで髪を曲げることで、髪の内部に歪みが生じる。ウェーブの内側は圧縮され、外側は引っ張られるような力が働く。
2.元に戻ろうとする力の発生
髪は本来の形状に戻ろうとする性質を持っている。ロッドで固定されている間も、髪の内部にはこの戻ろうとする力が働き続ける。
3.応力緩和の発生
この元に戻ろうとする力(応力)を利用して、髪内部のマクロ(構造レベル)およびミクロ(分子レベル)の歪みを解消させるのが「応力緩和」である。
つまり、ロッドで固定している時間を利用して、髪が持つ自然な復元力を活用し、ウェーブをより定着させ、均一で安定した状態に近づけることを指している。
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