基底層(きていそう)
皮膚の表皮の一番下(真皮との境界)に位置する層のことである。表皮の他の層(有棘層、顆粒層、角質層)を構成する細胞を生み出す、非常に重要な役割を担っている。
基底層の特徴
基底細胞 基底層の主な細胞は基底細胞(きていさいぼう)と呼ばれる、円柱状の細胞である。これらの細胞は、活発に細胞分裂(有糸分裂)を行い、新しい表皮細胞を生み出している。
- ケラチノサイトの新生
基底細胞が分裂してできた細胞は、徐々に上の層へと移動しながら成熟し、最終的には角質層の角質細胞となる。この過程が皮膚のターンオーバーである。
- メラノサイト
基底層には、メラニン色素を生成するメラノサイトという細胞も存在する。メラニンは、紫外線から皮膚を守る役割を果たす。
- 半接着斑
基底細胞は、基底膜を介して下の真皮としっかりと接着しており、この接着構造を半接着斑と呼ぶ。

ご質問はこちら
ログイン、もしくは会員登録いただくと、質問できます。