リトル用語事典

ブロム酸塩（ブロムさんえん）

ブロム塩とは、主にパーマの2剤（酸化剤）として使用される臭素酸塩のことである。代表的なブロム酸塩としては、臭素酸ナトリウム（NaBrO₃） や 臭素酸カリウム（KBrO₃）がある。
パーマの施術は、一般的に1剤（還元剤）で髪の内部の結合を切り、ロッドなどで形状をつけた後、2剤（酸化剤）で新しい形状に固定するという流れで行われる。この2剤として用いられるのがブロム塩である。
ブロム酸塩は酸性条件で活性酸素とブロム塩（臭化ナトリウム）に分解し、そのブロム塩により髪が収れんすることにより引き締まった状態でS-S再結合する。

ブロム酸（塩）がパーマの2剤として用いられる際の特徴は以下の通りである。

• 酸化作用

1剤（還元剤）によって切断された髪のシスチン結合を再結合させ、パーマのウェーブやカールを固定する役割を果たす。

• 穏やかな反応

過酸化水素と比較して、酸化反応が比較的穏やかに進行すると言われている。

• ハリ・コシ

酸化反応後に塩が残るため、髪にハリやコシが出やすいとされている。リッジ感のあるしっかりとしたウェーブを求める際に選ばれることがある。
カラーの退色：過酸化水素に比べると、ヘアカラーの色落ちが大きい傾向がある。

• 放置時間

過酸化水素よりも反応が緩やかなため、放置時間が長めに設定されることが多い。