リトル用語事典

チオグリコール酸

2025年06月20日

チオグリコール酸

主にパーマや縮毛矯正の1剤として使用される代表的な還元剤である。

チオグリコール酸の作用

  • シスチン結合の切断

毛髪内部のタンパク質(ケラチン)のシスチン結合(S-S結合)を還元作用によって切断する。この結合が切れることで、髪の毛の形状を一時的に変化させることが可能となる。

  • 毛髪の膨潤

アルカリ剤と併用されることが多く、毛髪を膨潤させることで、薬剤が髪の内部に浸透しやすくなる。

  • パーマの形成

切断されたシスチン結合を、2剤(酸化剤)の作用で再結合させることで、新しいウェーブやカールを固定する。チオグリコール酸は、しっかりとしたカールやウェーブを形成する能力が高い。

  • 縮毛矯正

シスチン結合を切断した後、アイロンなどの熱で髪をまっすぐに整え、その後2剤で再結合させることで、ストレートヘアを形成する。硬い髪や強いクセを持つ髪に対して、高い矯正力を持つ。

注意点

チオグリコール酸は還元力が強いため、使用方法や放置時間を誤ると、髪に大きなダメージを与える可能性がある。そのため、美容師は髪質やダメージレベルを適切に判断し、慎重に薬剤を選定・使用する必要がある。

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