チェンジリンス
トリートメントやパーマ、縮毛矯正の施術において行われる短時間のすすぎのこと。
トリートメントにおけるチェンジリンスの目的と効果
トリートメントを塗布した後、すぐに洗い流すのではなく、そのトリートメント成分が溶け込んだお湯を再び髪にかけ、なじませる工程のことである。美容室ではシャンプー台のお湯を溜めて行われることが多い。
- トリートメント成分の浸透・吸着促進
トリートメント成分が水と混ざり合うことで乳化し、より細かく髪の内部まで浸透しやすくなる。髪の表面だけでなく、一本一本の髪に均一に成分が行き渡りやすくなる。結果として、トリートメントの効果が増大し、補修成分がより効率的に髪に吸着することが期待される。
- 髪の質感向上(しっとり感、サラサラ感、ツヤ)
成分が髪全体に行き渡ることで、パサつきや乾燥が改善され、しっとりとした潤いと滑らかな手触りが得られる。髪のキューティクルが整い、光を均一に反射することで、キラキラとしたツヤが生まれる。
- 髪への負担軽減とバリア機能の構築
特にカラーやパーマ後の髪に残りがちなアルカリ成分や酸化剤などを除去する「ヘアデトックス」としての側面も持つ場合がある。均一にコーティングされたトリートメント成分が、髪の表面を滑らかにし、摩擦によるダメージを防ぎ、バリア機能を高める。
パーマや縮毛矯正におけるチェンジリンスの目的と効果
パーマや縮毛矯正では、2剤(酸化剤)を塗布した後、ロッドアウトする前、またはロッドアウト直後に行われることが多い。この作業を適切に行うことで、ウェーブやストレートのムラを防ぎ、パーマの持ちを良くする効果が期待できる。
- 薬剤の浸透促進
ロッドが巻かれた状態の髪、あるいはロッドアウト直後の髪に軽くお湯を流し、2剤をムラなく行き渡らせる。これにより、酸化反応を均一に進め、ウェーブやストレートの定着をより確実にする。
- 残留薬剤の希釈
髪に残っている2剤を薄めることで、その後のシャンプーでの洗い残しを防ぎ、髪への負担を軽減する。
- 毛髪の状態確認
短時間のすすぎ中に、ウェーブの出方やストレートの定着具合を簡易的に確認する。
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