シスチン
2つのシステイン分子がジスルフィド結合で結びついたアミノ酸である。ケラチンを構成する成分として、髪や爪の強度を維持する働きがある。毛髪の主成分であるケラチンタンパク質を構成するアミノ酸の一つとして重要な役割を果たしている。
より詳しく説明すると
- システイン2分子の結合体
シスチンは、硫黄(S)を含むアミノ酸であるシステイン2分子が、ジスルフィド結合(-S-S-) という共有結合で結びついたものである。
- 毛髪の強度と形状を決定
毛髪内部のケラチン分子同士を結びつけるシスチン結合は、髪の強度や弾力、そして形状(直毛、くせ毛、パーマのウェーブなど)を決定する上で非常に重要である。
- パーマと縮毛矯正への関与
パーマや縮毛矯正の施術では、1剤の還元剤がこのシスチン結合を一時的に切断し、髪を柔らかくして形を変えやすくする。その後、2剤の酸化剤によって、新しい形状でシスチン結合を再結合させることで、ウェーブやストレートの状態が固定される。
- ケラチンに豊富
シスチンは、皮膚、爪にも含まれるケラチンというタンパク質に特に多く含まれているが、中でも毛髪のケラチンには高い割合で存在する。

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