クリープパーマ
通常のパーマに「クリープ期」と呼ばれる時間を加えることで、よりやわらかく、持ちの良いウェーブやカールを形成するパーマ技術である。
クリープパーマの仕組み
パーマは、1剤(還元剤)で毛髪内部のシスチン結合を切断し、ロッドで巻いて形をつけた後、2剤(酸化剤)で再結合させて固定する。クリープパーマでは、1剤を塗布し、ある程度反応させた後に、中間水洗で1剤を洗い流し、ロッドを巻いたまま一定時間放置する「クリープ期」 を設ける。この間に、毛髪内部のタンパク質がゆっくりと移動し、ロッドの形に馴染む「応力緩和」という現象が促進される。場合によっては、スチームや遠赤外線などで加温することもある。
クリープパーマの特徴
- やわらかい質感
毛髪内部の結合がゆっくりと再編成されるため、硬い印象になりにくく、やわらかな質感が得られる。
- 持ちが良い
応力緩和によって形状がしっかり定着するため、通常のパーマよりもウェーブやカールの持ちが良い傾向がある。
- パーマがかかりにくい髪にも対応
髪質によってはパーマがかかりにくい場合でも、クリープ工程によってじっくりと形を定着させることができる。
- 髪への負担を軽減
薬剤の反応時間を短縮し、クリープ工程で時間をかけるため、髪への過度な負担を抑えられるとされる。
- 施術時間が長い
クリープ工程の分、通常のパーマよりも施術時間が長くなる傾向がある。
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