クリープ(くりーぷ)
ゆっくり動く、ずれる、たわむ、という意味。主にパーマの施術における、薬剤の力だけでなく、熱や物理的な力(ロッドのテンションなど)を加えて、より効率的にウェーブを形成させる技法、またはその際に起こる現象を指す。
従来のパーマは、薬剤の力だけでウェーブを形成していたが、クリープパーマでは、軟化処理後、中間水洗や乾燥の工程を挟み、その後に加温やロッドの再調整などを行うことで、より弾力のある、持ちの良いウェーブを作り出すことを目指す。
クリープパーマの主な特徴とプロセス
1.軟化
従来のパーマと同様に、還元剤で髪のシスチン結合を切り、軟化させる。
2.中間水洗・プレ乾燥 薬剤を洗い流し、髪を少し乾かす。この工程で、髪内部の薬剤濃度を調整し、無駄な膨潤を抑える。
3.クリープ(中間乾燥・形状記憶)
ここがクリープパーマの核となる部分である。
- 中間乾燥
髪を半乾きの状態にすることで、ケラチンタンパク質の再配列を促す。
- ロッド再調整
必要に応じて、ロッドの巻き直しやテンションの調整を行い、理想のウェーブをより正確に形状記憶させる。
- 加温
低温でじっくりと加温することで、より緩やかに、しかし確実に形状を固定させる。
4.酸化 酸化剤で再結合させ、ウェーブを固定する。
クリープのメリット
- 弾力のあるウェーブ ダメージを抑えながら、柔らかく、弾力のあるウェーブを形成しやすい。
- 持ちが良い 薬剤だけでなく、物理的な力も利用するため、ウェーブが長持ちしやすいとされる。
- デジタルパーマとの違い デジタルパーマが高温で形状を記憶させるのに対し、クリープパーマは比較的低温で、より自然な仕上がりを目指すことが多い。
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