リトル用語事典

カチオン化

2025年06月20日

カチオン化(カチオンか)

ある物質に正の電荷(カチオン、プラスイオン)を持たせる化学的な処理のこと。ヘアケア・美容の分野では、主にタンパク質やセルロースなどの成分をカチオン化して、毛髪や皮膚への吸着性を高める目的で利用される。

ヘアケアにおけるカチオン化

  • カチオン化ポリマー

カチオン化されたセルロース、グアーガム、デンプンなどのポリマーは、帯電防止効果、コンディショニング効果(滑らかさ、まとまり)、毛髪への吸着性向上などの目的でシャンプーやトリートメントに配合される。
傷んだ髪はマイナスの電荷を帯びやすいため、プラスの電荷を持つカチオン化ポリマーが吸着しやすく、効果を発揮しやすいと考えられている。

  • カチオン化タンパク質

カチオン化されたケラチンやコラーゲンなどのタンパク質は、毛髪への吸着性を高め、補修効果やハリ・コシの付与を目的としてトリートメントなどに配合される。

美容におけるカチオン化

カチオン化された成分は、皮膚への吸着性を高め、保湿効果の持続性向上などを目的として化粧品に配合されることがある。

カチオン化のメリット

  • 吸着性の向上

マイナスの電荷を帯びやすい毛髪や皮膚への吸着性が高まり、成分の効果を持続させやすくなる。

  • コンディショニング効果

髪の表面に吸着することで、滑らかさやまとまりを向上させる。

  • 帯電防止効果

静電気の発生を抑え、髪の広がりを防ぐ。

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