エモリエント効果(エモリエントこうか)
皮膚や毛髪の水分蒸発を抑え、潤いと柔軟性を与え、それを長く保つ効果のこと。乾燥を防ぎ、しっとりとなめらかな状態にする働きを指す。
皮膚におけるエモリエント効果
- 水分保持
皮膚表面に油性の膜を形成することで、角質層の水分が蒸発するのを防ぐ。
- 柔軟性の向上
角質層の水分量を保つことで、肌のごわつきを和らげ、柔らかく滑らかな状態にする。
- バリア機能のサポート
乾燥から肌を守り、外部刺激を受けにくい状態を保つことで、皮膚のバリア機能をサポートする。
毛髪におけるエモリエント効果
- 水分保持
髪の表面を油分でコーティングすることで、内部の水分が失われるのを防ぐ。
- 滑らかさの向上
髪の表面を滑らかにし、指通りを良くする。
- ツヤの付与
光を反射しやすくすることで、髪に自然なツヤを与える。
エモリエント効果をもたらす成分の例
- 油分
植物油(ホホバオイル、アルガンオイルなど)、鉱物油(ミネラルオイル)、動物油(スクワランなど)
- 脂肪酸
オレイン酸、ステアリン酸など
- ワックス
ミツロウ、カルナウバロウなど
- シリコーン
ジメチコン、シクロメチコンなど(毛髪に対して特に滑らかさを付与する目的で使われることが多い)
ご質問はこちら
ログイン、もしくは会員登録いただくと、質問できます。