リトル用語事典

アーユルヴェーダ

2025年06月20日

アーユルヴェーダ

サンスクリット語のアーユス(生命)とヴェーダ(科学)を組み合わせた声明の科学を意味し、5000年もの歴史をもつ伝統療法で、古代インド発祥といわれる。「生命の科学」や「長寿の智慧」とも訳される。単なる治療体系としてだけでなく、心身の健康、幸福、そして長寿を目指す包括的なライフスタイル哲学である。

ヘアケア・美容の分野では、アーユルヴェーダの考え方に基づいて、個人の体質や自然との調和を重視したアプローチが取り入れられている。アーユルヴェーダでは、人間が本来もっている自然治癒力や自己免疫力を最大限に利用して病気になりにくい体や病気になった場合の自己回復できる体を作ることが本質。

アーユルヴェーダの基本的な考え方

  • トリドーシャ(三つのドーシャ)

宇宙や人間の体は、ヴァータ(風)、ピッタ(火)、カファ(水+地)という3つの基本的なエネルギー(ドーシャ)から構成されていると考える。個人の体質はこのドーシャの組み合わせによって決まるとされる。

  • 五大元素

全ての物質は、空、風、火、水、地という五つの元素から構成されていると考える。ドーシャもこれらの元素の組み合わせで説明される。

  • 個人の体質(プラクリティ)

生まれ持ったドーシャのバランスであり、個人の心身の特性を決定する。

  • 不調の原因(ヴィクリティ)

現在のドーシャのバランスが、本来の体質(プラクリティ)から乱れた状態を指し、病気や不調の原因となると考える。

ヘアケア・美容におけるアーユルヴェーダ

  • 体質別ケア

個人のドーシャのバランスに合わせて、適切なヘアケア方法や使用するハーブ、オイルなどを選ぶ。例えば、ヴァータ体質には保湿を重視したケア、ピッタ体質にはクールダウン効果のあるケア、カファ体質には軽量化を促すケアなどが提案される。

  • 自然の恵みの活用

ハーブ、オイル、スパイスなど、自然由来の成分を重視したヘアケアやスキンケアを行う。例:ヘナ、アムラ、シカカイなどのハーブ、ココナッツオイル、セサミオイルなど。

  • 頭皮マッサージ

頭皮の血行を促進し、心身のリラックスを促すための重要な習慣とされる。オイルを使ったマッサージが推奨されることが多い。

  • ライフスタイルの重視

食事、睡眠、ストレス管理など、日々の生活習慣が髪や肌の健康に影響を与えると考え、全体的なバランスを整えることを目指す。

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