アルカリ剤(アルカリざい)
水溶液にしたときにpHが7よりも大きくなる物質のこと。カーリング剤やカラー剤などに含まれているpHを調整している。髪を膨潤させて、還元剤やカラー剤の浸透性を高める働きがある。
ヘアケアにおけるアルカリ剤
- パーマ液(1剤)
髪のキューティクルを開き、内部のシスチン結合を切断するために使用される。アルカリ度が高いほど、キューティクルを開く力が強くなる。
- ヘアカラー剤(アルカリカラー)
髪のキューティクルを開き、染料と酸化剤を髪の内部に浸透させ、メラニン色素を分解して発色させるために配合される。アンモニア、モノエタノールアミン(MEA) などが代表的なアルカリ剤である。
- 脱色剤(ブリーチ剤)
アルカリ剤は、過酸化水素などの酸化剤の脱色効果を高めるために配合される。
アルカリ剤の役割
ヘアケアにおいてアルカリ剤の主な役割は、キューティクルを開かせることである。これにより、薬剤が髪の内部に浸透しやすくなり、パーマやカラーといった化学的な処理を効率的に行うことができる。
注意点
アルカリ剤は、濃度が高いと髪や頭皮に負担をかける可能性がある。そのため、パーマやカラーの施術は、美容師が適切な知識と技術のもとで行う必要がある。施術後のpH調整も重要である。

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