アルカリ
日本のヘアケア・美容業界で用いられる「アルカリ性(アルカリせい)」は、水溶液にしたときに水酸化物イオン(OH−)濃度が水素イオン(H+)濃度よりも高い性質、またはその状態を指す。pH(ペーハー)スケールでいうと、pHが7よりも高い状態である。
ヘアケアや美容の分野では、アルカリ性の性質が様々な目的で利用される。
ヘアケアにおけるアルカリ性
- キューティクルを開く
パーマやカラーリングの施術において、薬剤を髪の内部に浸透させるために、キューティクルを一時的に開く目的で使用される。パーマの1剤やヘアカラー剤などが該当する。
毛髪の膨潤: アルカリ性の薬剤は、毛髪を膨潤させ、薬剤の反応を促進する。
- 洗浄力
一般的に、アルカリ性の石鹸などは洗浄力が高い。ただし、ヘアケア製品では弱酸性のものが主流である。
注意点
健康な髪や肌は一般的に弱酸性であるため、アルカリ性の物質は、使い方によっては刺激になったり、ダメージを与えたりする可能性がある。そのため、パーマやカラーリングなどのアルカリ性薬剤を使用する施術は、専門的な知識を持った美容師が行う必要がある。

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