β-ランダム構造(ベータランダムこうぞう)
β-ランダム構造(ベータランダムこうぞう)は、タンパク質の二次構造の一つであり、規則的なα-ヘリックス構造やβ-シート構造をとらない、比較的ランダムな構造の部分を指す。別名「ランダムコイル」とも呼ばれる。還元剤を作用させてからしばらくは、未だ切断されていないS-S結合と切断されたものがあるため、α-ヘリックスとβ-シート構造が混在することがある。
β-ランダム構造の特徴
特徴 | 説明 |
---|---|
非規則性 | 特定の繰り返しパターンを持たない、不規則な立体構造である。 |
柔軟性 | 比較的柔軟で、動きやすい部分が多いと考えられている。 |
疎水性アミノ酸の偏り | 必ずしもそうとは限らないが、疎水性のアミノ酸が多く集まっている部分に形成されやすい傾向がある。 |
ループやターン | タンパク質のより高次な構造(三次構造、四次構造)を形成する際に、α-ヘリックスやβ-シートをつなぐループやターンの部分に多く見られる。 |

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