■疎水について③■
リトル美容専門学校 5限目 疎水についての続き です!
4限目では疎水毛は呼吸する! 弱酸性 の話をさせて頂きました。覚えていますか?
そこを踏まえまして、今回は、 バランスがとれている のお話をさせて頂きます。
まずバランスってなんやねん!!
と思っていましたよね!?
バランスとは 髪の主成分【ケラチン】【CMC】【皮脂】→【水分】 のバランスの事を言っています。

今までの話のまとめのような感じですが。
髪の主成分はケラチンです! CMCの話もしました! 皮脂の話もしましたね! 水分量の話もしました!
髪の毛は色々なもので構成されています。
どれかが無くなっても成り立たないのです。
逆に増えすぎてもよくありません。
CMCが増えすぎたら、べたべたな髪になります。水分もしかり!

疎水毛とはこの絶妙なバランスで成り立っているんです。
カラーのダメージで例をあげましょう。
まず塗布するために刷毛やコームを使います!
摩擦がおきてキューティクルに負担がかかります。

そしてアルカリ性のカラー剤 髪の毛は水に濡れ膨らむよりも大きく膨らみます!!

(ラーメン1杯でお腹いっぱいの所、無理やり3杯食べさせられるような感じです(笑)負担ですよね?)

膨らんだ髪のすき間からカラー剤が浸透します。(CMCの役割)
CMCがアルカリによりダメージ→接着剤の効果が弱まる→キューティクルが剥がれる→
外側のガードが無くなり内部のケラチンがダメージし流出→髪の内部(キューティクルにも)に穴が空きます。

ケラチン、CMC(18-MEAも含む)が減少します→ドライ時水分が保持できなくなり、10%以下になる(パサつく)
18-MEAが減っているので皮脂が毛先までいかずに、バリア機能がなくなる→敏感になる。
→日常の生活でよりダメージする。
と負のスパイラルに陥っていきます。

3つの条件からかなり外れていきますねーー!!
カラーを一回するだけでも大げさに言えば疎水毛ではなくなります!
リトルサイエンティストのケア理論はすべてこの「疎水に戻す!」をベースにしています。
もちろん一度ダメージした髪は元通りにならないかもしれません。
リトルは疑似的にでも疎水毛に戻そうとすべく研究、開発に取り組んでいます。
化学の進化もあり!理想の髪にかなり近づきつつあるのではないか?とも思えますが、
まだまだ険しい道のりです。
世の中には色々な考え方があります。
疎水毛でなくても、髪の表面がさらさら、つやつやになればいいと思っている方もいるでしょう。
お客様の求めるニーズも時代に合わせて変化します。そのニーズに合わせるのも必要です。
リトルの考えも、もちろん変化、進化してます!
ただ根本にある絶対的なこだわりは疎水毛「理想の生まれたての髪」なんです!
この考えに共感いただけたら幸いです!!

と疎水の話になると熱くなってしまいますね!
皆様に伝えたいのは、まず自分の基礎となる考えをもち、見極めていただきたい!という事なんです!
デザインももちろん重要です!
でも、お客様の大事な髪を扱う仕事です。無知な施術で髪を傷めさせていい訳がありません!
健康な髪の条件が分からなければ、戻すことはできません!!
しっかり頭に入れてくださいね!!
ではまた!!!