■疎水について➁■
リトル美容専門学校 4限目 疎水についての続き です!
3限目では疎水毛は呼吸する!とお話をさせて頂きました。覚えていますか?
そこを踏まえまして、今回は、弱酸性 バランスがとれている のお話をさせて頂きます。
疎水毛は弱酸性! 聞いた事ありますね!?
ビ○レママになろ~♪ 弱酸性 ビ○レ♪ のCMで聞いた事があると思います。
人間のお肌は弱酸性なんです!! そして髪の毛も弱酸性なんですね!!
弱酸性の話の前に pHという文字を見た事があると思います!
これは簡単にいうと酸性~中性~アルカリ性を数値で表すための単位みたいなものなんです!
(気になった人はググってねw)
読み方は(ピーエイチ・ペーハー)どちらでもいいみたいですが、
一応、今はピーエイチで統一されているらしい・・・・・・。
pHの値は1~14で表されています。

真ん中のpH7が中性 pH 7より数字が小さくなれば酸性 pH 7より大きくなればアルカリ性 となります。
図Aを見てください! 人間の髪の毛はpH 5あたりなんです!
髪の毛はpH 5(弱酸性)あたり(pH 4.5~pH 5.5)が一番安定するのです!
この範囲を 等電点 といいます!
等電点!! 読んで字のごとく! 等しい電気の点です!
つまり、髪の毛はpH 4.5~pH 5.5だとプラスとマイナスの電荷が等しくなるんです。

酸性によるとプラスが増え、アルカリによるとマイナスが増えます。
プラスや、マイナスに偏ると、どうなるか?
磁石のS極 N極を思い浮かべてください!
反発しますよね?? プラスとマイナスも同じで反発し髪を膨潤 つまり膨らませるのです!
なのでプラスとマイナスのバランスが取れているpH 4.5~pH 5.5(弱酸性)が髪には一番いいんですね!
カラーやパーマはアルカリ性であり酸性です。
なのでpHが変わるような施術をしたら、当然元の状態に戻してあげることが必須なのです!!
まとめをしますと、疎水毛の条件②
弱酸性に! という事は、髪のphを4.5~5.5になっている髪の毛をいいます!
先回の授業と合わせると、
・髪の水分量が11~14%に保てる髪!
・pHが4.5~5.5の髪
という事になります!
余談ですがサロンで一番多いカラー施術 カラー剤のpHはどれくらいだと思いますか?
パーマ液は? マニキュアは? 最近流行の酸熱トリートメントは??
この数値を知らなければ、どうやって元通りにするか分かりませんよね?
元に戻さないと髪の毛は傷んでしまいます。
ちなみにアルカリカラーのpHは10~11 パーマ液pH 8~10 マニキュア約pH3
(商品により誤差はあります)
いまだにマニキュアとかの酸性のお薬はダメージが無いという話を聞きます。
(髪にいいとも聞きます)
しかししかし! 酸性にも度合いがあります!
強い酸性は酸膨潤を起こしますし、重要な成分!CMCを壊します。
ダメージが無いという言葉は嘘になります!
そういった昔から伝わっている誤情報、メーカーがいうダメージありません、
という情報に踊らされないようにしなければなりません!!
たしかに勉強は嫌なものです・・・・わたしもアシスタント時代は正直嫌いでした。
でもこういう話を聞いていると、色々知りたくなってきませんか???
一気に詰め込むのは私も苦手です。。。。
徐々に徐々に知っていきましょう!!
次の授業では疎水について③ バランスがとれている!です。