Q.セミナーで「アイロンを使ったウエーブ」のお話がありましたが、どうやってやるのかよくわからないんです。一度、やってみたいのですが、気を付けなければならないことを教えてください。
A.おそらく池袋のセミナーでアイロンカール例として話しましたが、簡単に紹介しただけでしたね。今度、挑戦してみるんですね。
ポイントは①前処理でダメージを保護しておく。アイロンは基本的にダメージを受けやすい施術方法ですので、髪を3種混合などで保護しておかないと、施術をうまくやってもバサバサの髪になりやすくなります。
②軟化はしすぎない。芯があるほうがうまくいきます。ストレートはまっすぐにするために芯がなくなるまで軟化しますが、アイロンカールはパーマに近い軟化を心がけます。なぜなら、アイロンでカールを付けた後で2剤でS-Sを戻しますよね。そのときに2剤の重みでせっかくのウエーブがダレてしまい、そのダレた形で固着してしまうので、2剤をつけても形を保つだけの芯が髪に必要なんです。
ポイントの3つめは③1剤のお流しあと、シャンプー台で水を絞った後でトリートメントをつけるようにソニルCAあるいはCYSを少量つけること。トリートメントをつける量の1/3程度でいいでしょう。それで均一になじませてそのまま流さずにタオルドライします。
4つめは④タオルドライした髪に保護剤として高分子をつけます。高分子はサラサラ5倍かキトキト10倍、その両方がいいでしょう。スプレーで全体に軽く付け、毛先は2度付けでよくコーミングし、ドライします。
⑤ドライは70%ドライです。70%ドライはキューティクルが湿った状態です。乾かしすぎるとカールが残りません。後は2剤の塗布方法です。乾いて上に乗せた高分子が皮膜するとパリッとします。このような皮膜をつくると2剤でダレにくくなります。
⑥2剤は過酸化水素、最初にスプレーが泡の状態で全体にウエーブがダレない程度つけて、あとはシャンプー台で今度はウエーブを感じながらたっぷりつける2度つけをします。
⑦ウエーブの持ちをよくするために残留する過酸化水素を除去するために、ヘマヘマでチェンジリンスすることも大切ですね。
髪質によって色々と薬の濃度や条件を変える必要はありますが、標準的なたたき台として7つの注意も検討してみてください。