チオ換算(ちおかんざん)
パーマ剤や縮毛矯正剤などの還元剤において、その還元力をチオグリコール酸(これをチオと略して呼ぶ)の濃度に基準化して示す指標。
製品に含まれる還元剤の種類や濃度が異なっても、化学的な還元作用の強さを比較・評価できるよう、標準的な還元剤であるチオグリコール酸のモル濃度に換算して算出する。複数の還元剤(システアミン、チオグリセリン、L-システインなど)を配合する現代の複雑な薬剤処方において、現場での薬剤選定や計算の基準として用いられる。
理美容師が薬剤の強さ(スペック)を客観的に把握し、毛髪の損傷度に合わせて適切な還元力をコントロールするための重要な数値基準。
◆チオ換算の計算方法
基本的な考え方は、「使用する還元剤の濃度」×「換算係数」である。
1.主要な還元剤の換算係数
一般的に用いられる数値は以下の通り。
還元剤の種類 換算係数
チオグリコール酸 1.0
システイン 0.76
システアミン 1.19
システミン塩酸塩 0.8
チオグリセリン 0.85
2.計算式
チオ換算値(%)=還元剤の配合濃度(%)×換算係数
●具体的な計算例
例えば、以下のような処方の還元剤があったとします。
【例1】チオグリコール酸6%の場合
6%×1.0=6.0%(チオ換算値:6.0)
【例2】システアミン5%の場合
5%×1.19=5.95%(チオ換算値:6.0)
つまり、チオ換算でいうところの「チオ6%相当」の還元力を持っている、と判断します。
【例3】複数の還元剤が混ざっている場合
それぞれを計算して合計します。
(例:チオ3%+システアミン2%)
チオ分:3%×1.0=3.0
システアミン分:2%×1.19=2.38
合計:3.0+2.38=5.38%(チオ換算値:5.4)
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