癒着(ゆちゃく)
パーマやカラーなどの施術によるダメージによって、コルテックスを構成するケラチン繊維同士が本来の状態よりも強く結びついてしまう現象。コルテックス同士がくっついてしまうこと。CMCが少ない髪をアイロンで何度も伸ばすことも、この癒着を引き起こす要因となる。
通常、コルテックス内のケラチン繊維は、ある程度の柔軟性を持っており、様々な処理に対応できる。しかし、過度な薬剤反応や熱処理などによって、これらの繊維が不自然に凝集したり、変性したりすることで、互いにくっついてしまう状態が「癒着」として認識される。
コルテックス同士が癒着することによる影響
- ゴワつきや硬さ
髪の毛が本来持つしなやかさを失い、硬くゴワついた質感になる。
- まとまりの悪さ
ケラチン繊維が均一に配列されなくなるため、髪がまとまりにくくなる。
- 薬剤の浸透不良
癒着した部分には薬剤が均一に浸透しにくくなり、パーマやカラーの仕上がりにムラが生じることがある。
- 切れ毛やダメージの進行
柔軟性を失った髪は、外部からの力に対して弱くなり、切れ毛やダメージが進行しやすくなる。

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