酸リンス(さんリンス)
酸リンスとは、酸性の性質を持つリンスのことである。主にシャンプー後の髪に使用され、アルカリ性に傾いた毛髪内のpHを等電点に近づけ、髪の状態を安定させることを目的とする。
酸リンスの主な目的と効果
- キューティクルの収斂(引き締め)
シャンプーやパーマ、カラーなどのアルカリ性の処理によって開いたキューティクルを、酸性の力で引き締め、閉じる効果がある。これにより、髪の表面が滑らかになり、手触りやツヤが向上する。
- 残留アルカリの中和
シャンプーやパーマ剤、カラー剤などに含まれるアルカリ成分が髪や頭皮に残っている場合、酸リンスで中和することで、髪のダメージ進行を抑え、頭皮への刺激を緩和する効果が期待できる。
- きしみ感の軽減
アルカリ性のシャンプー後に起こりがちな髪のきしみ感を和らげ、指通りを良くする。
- ヘアカラーの色持ち向上
キューティクルを閉じることで、染料の流出を防ぎ、ヘアカラーの色持ちを良くする効果が期待できる。
酸リンスの主な成分
- 酢酸
穀物酢や果実酢などが用いられることがある。
- クエン酸
レモンなどの柑橘類に含まれる酸である。

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