過剰膨潤(かじょうぼうじゅん)
主にパーマやヘアカラーなどの施術の前処理において、毛髪が水やアルカリ性の薬剤を必要以上に吸収して膨らんでしまう状態を指す。
毛髪を膨潤させることは、薬剤の浸透を促すために必要なプロセスであるが、過剰に膨潤してしまうと、以下のような問題が起こりやすくなる。
過剰膨潤によって起こる可能性のある問題
- 毛髪への過度な負担
キューティクルが開きすぎ、コルテックスが過度に膨張することで、毛髪の構造が不安定になり、ダメージを受けやすくなる。
- 薬剤反応のコントロール不良
毛髪内部がスカスカになったような状態になり、薬剤が均一に作用しにくくなることがある。これにより、パーマのかかりムラや、カラーの色ムラが生じる可能性がある。
- 仕上がりの悪化
パーマの場合、ウェーブがだれたり、ハリやコシが失われたりすることがある。カラーの場合、染まりすぎたり、希望の色味と異なったりすることがある。
過剰膨潤が起こる原因
- アルカリ濃度の高い薬剤の使用
- 薬剤の放置時間が長すぎる
- ダメージレベルの高い髪への不適切な処理
対策
- 髪質やダメージレベルに合わせた適切な薬剤の選定
- 正しい放置時間の厳守
- 必要に応じて、膨潤を緩やかにするプレ処理剤の使用
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