角質層(かくしつそう)
皮膚の最も外側に位置する層のことである。厚さはわずか約0.02mm程度で、何層もの扁平な角質細胞がレンガのように積み重なってできている。主に角質細胞、細胞間脂質、NMFで構成されている。皮膚の潤いを保持する役割がある。
角質層の主な特徴と役割
- バリア機能
外部の刺激(紫外線、乾燥、細菌、化学物質など)から皮膚内部を守り、体内の水分が過剰に蒸発するのを防ぐ、非常に重要なバリアの役割を果たしている。これは、角質細胞同士が細胞間脂質と呼ばれる脂質で満たされていることによって強化されている。
- 水分保持
角質細胞内には、天然保湿因子(NMF)と呼ばれる水分を保持する成分が含まれており、肌の潤いを保つ上で重要である。
- ターンオーバー
角質層は、基底層で生まれた新しい細胞が徐々に押し上げられ、最終的に垢となって剥がれ落ちる過程(ターンオーバー)の最終段階である。
- 触覚
外部からの刺激を感知する神経終末の一部が角質層の近くに存在し、触覚を感じる役割も担っている。

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