リトル用語事典

極性脂質

2025年06月20日

極性脂質(きょくせいししつ)

分子内に親水性(水に馴染む)の部分と疎水性(油に馴染む)の部分の両方を持つ脂質の総称である。この特性により、水と油を混ぜ合わせる乳化作用や、生体膜の形成など、様々な重要な役割を果たしている。

ヘアケア・美容の分野では、主に皮膚や毛髪の細胞膜、細胞間脂質、そして化粧品やヘアケア製品の成分として注目される。18-MEAはキューティクルCMCにのみ存在する極性脂質である。

極性脂質の主な種類

  • リン脂質

細胞膜の主要な構成成分である。リン酸基を持つ親水性の頭部と、脂肪酸の疎水性の尾部を持つ。

  • 糖脂質

糖鎖を持つ親水性の頭部と、脂肪酸の疎水性の尾部を持つ。細胞膜の表面に存在し、細胞間の認識などに関わる。

  • セラミド

スフィンゴシンというアミノアルコールと脂肪酸が結合した脂質で、皮膚の角質層の細胞間脂質の主要な成分である。親水性のヒドロキシル基と疎水性の炭化水素鎖を持つ。

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