リトル用語事典

加水分解

2025年06月20日

加水分解(かすいぶんかい)

水と反応して物質が分解される化学反応のこと。ヘアケア・美容の分野では、主にタンパク質や脂質などの高分子成分が加水分解されることで、より小さな分子になる現象、またはそのようにして得られた成分を指すことが多い。

ヘアケアにおける加水分解

  • 加水分解タンパク質

ケラチン、コラーゲン、シルクなどのタンパク質を加水分解して得られる成分である。分子量が小さくなるため、髪の内部に浸透しやすくなり、保湿、補修、ハリ・コシの付与などの効果が期待される。
例:加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、加水分解シルク

  • 加水分解デンプン

デンプンを加水分解して得られる成分で、保湿効果や増粘効果などが期待される。

美容における加水分解

  • 加水分解コラーゲン、加水分解ヒアルロン酸

皮膚への浸透性を高め、保湿、ハリ、弾力を与える目的で化粧品に配合される。

  • 加水分解酵母エキス

アミノ酸やミネラルなどが豊富で、保湿、細胞賦活などの効果が期待されることがある。

加水分解のメリット

  • 浸透性の向上

分子量が小さくなるため、髪や肌への浸透性が高まる。

  • 利用性の向上

大きな分子のままでは利用しにくい成分も、加水分解によってより効果的に利用できるようになる。

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