リトル用語事典

共有結合

2025年06月20日

共有結合(きょうゆうけつごう)

原子同士が電子を共有することによって形成される化学結合のことである。イオン結合が電荷の異なるイオン間の静電気力による結合であるのに対し、共有結合は原子核同士が共有する電子対の引力によって結びつく。

ヘアケアや美容の分野では、主に毛髪の主成分であるケラチンタンパク質の分子内や分子間において、共有結合が重要な役割を果たしている。強い結合のため、還元剤などの強い薬剤がないと切断することができない。

毛髪における共有結合

  • ペプチド結合

アミノ酸同士が結合してポリペプチド鎖(ケラチンの基本構造)を形成する際に、カルボキシル基とアミノ基の間で共有結合が形成される。これはタンパク質の一次構造を決定する非常に強い結合である。

  • シスチン結合(SS結合、ジスルフィド結合)

システインというアミノ酸の側鎖にある硫黄原子同士が形成する共有結合である。これはケラチン分子間の架橋を形成し、毛髪の強度や形状(パーマの保持など)に大きく関わる重要な結合である。

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