リトル用語事典

フェニレンジアミン

主に永久染毛剤（酸化染毛剤、いわゆる一般的なヘアカラー）の染料の中間体として広く使用されている化学物質の総称。フェニレンジアミン類は、パラフェニレンジアミン（PPD）をはじめとするいくつかの種類があり、発色の良さや染毛力の高さから、多くのヘアカラー製品に配合されている。

フェニレンジアミンの特徴

• 染料中間体

そのままでは染料として機能せず、酸化剤（主に過酸化水素）とアルカリ剤の存在下で酸化重合することで、染料を発色させる。

• 多様な色味の発現

組み合わせるカップラー（発色助剤）の種類によって、様々な色合いを表現することができる。

• 染毛力が高い

髪の内部まで浸透し、比較的色持ちが良いのが特徴です。

ヘアケア・美容との関連性

• 永久染毛剤の主成分

多くのヘアカラー製品に配合され、白髪染めやおしゃれ染めに用いられる。

• アレルギー反応のリスク

一方で、フェニレンジアミン類は、人によってはアレルギー反応を引き起こす可能性がある。特にパラフェニレンジアミン（PPD）は、接触性皮膚炎の原因となることが知られている。そのため、ヘアカラー剤の使用前にはパッチテストが推奨されている。