リトル用語事典

フェオメラニン

2025年06月20日

フェオメラニン

メラニン色素の一種。
メラニンは、皮膚や毛髪の色を決定する色素で、大きく分けて以下の2種類がある。

  • ユーメラニン(eumelanin): 黒褐色系のメラニン
  • フェオメラニン(pheomelanin): 黄赤色系のメラニン

フェオメラニンは活性酸素による分解を受けにくい。
外国人の金髪にはこのフェオメラニンが多く含まれる。

フェオメラニンの特徴

  • 色味

黄色から赤色の色素を持つメラニン。

  • 含有量と髪色

髪の毛に含まれるフェオメラニンの量が多いと、ブロンドや赤毛になりやすい。日本人の髪にも少量含まれており、髪色に黄みや赤みを帯びさせることがある。

  • 化学的性質

ユーメラニンに比べて、ブリーチ剤などの酸化剤による分解を受けにくい性質がある。ヘアカラーの際に、ユーメラニンが先に分解され、フェオメラニンが残るため、ブリーチしていくと髪色が赤みやオレンジみを経て黄色っぽく変化することがある。

  • 皮膚科学

皮膚においては、フェオメラニンはユーメラニンに比べて紫外線防御効果が低いとされている。

毛髪が持つユーメラニンとフェオメラニンの比率を考慮してカラー剤を選定し、希望の色味を出すための施術を行う。ブリーチの過程でフェオメラニンの残存量が髪色に影響を与えるため、カラーリストはこれを理解している必要がある。

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