リトル用語事典

ダブル軟化

2025年06月20日

ダブル軟化(ダブルなんか)

髪の毛を軟化させる工程を二段階に分けて行う技術。
まずパラコルテックスへのアタックが得意な還元剤で疎水環境のシスチン結合をゆるめた後、オルトコルテックスへのアタックが得意な還元剤で親水性環境のジスルフィド結合を切る方法。つまり、二段階で異なる環境のジスルフィド結合にアタックして軟化させること。

通常の縮毛矯正では、1剤の還元剤によって髪のシスチン結合を切断し、髪を軟化させてストレートアイロンでの形状矯正を可能にする。しかし、ダメージが大きい髪や、非常にクセの強い髪の場合、一度の軟化処理では不十分であったり、過度な負担がかかったりする可能性がある。そこで行われるのが「ダブル軟化」である。具体的な手順としては、一般的に以下のようになる。

1.一次軟化
比較的穏やかな還元剤や弱めの作用で、髪の内部構造をある程度緩める。
2.中間処理
一度薬剤を洗い流したり、中間的なトリートメント処理を行ったりすることがある。
3.二次軟化
一次軟化の状態を見ながら、必要に応じて再度還元剤を塗布し、さらに軟化を進める。この際、一次軟化とは異なる薬剤を使用したり、塗布時間を調整したりすることがある。

ダブル軟化の目的

  • ダメージの軽減

一度に強い薬剤を使用するのを避け、段階的に軟化させることで、髪への負担を軽減する。

  • より均一な軟化

髪の部位によってダメージ度合いやクセの強さが異なる場合、それぞれの状態に合わせて軟化度合いを調整しやすくなる。

  • より高いストレート効果

頑固なクセに対して、より確実に軟化させることで、より滑らかで持続性の高いストレートヘアを目指す。

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