リトル用語事典

コラーゲンタンパク質

2025年06月20日

コラーゲンタンパク質(コラーゲンタンパクしつ)

動物の体内に最も豊富に存在する構造タンパク質の一つである。皮膚、骨、腱、靭帯、血管など、様々な組織の主要な構成成分であり、ハリや弾力、強度を与える役割を担っている。保水性に優れた性質をもつヒドロキシプロリンというアミノ酸を多く含んでいる。
美容の分野では、主に皮膚の真皮層に多く存在し、肌の構造を支える重要な役割を果たすことで知られている。

コラーゲンタンパク質の主な特徴

  • 線維状タンパク質

三重らせん構造と呼ばれる独特の構造を持つ、非常に丈夫な線維状のタンパク質である。

  • アミノ酸組成

グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリンなどが多く含まれている。

  • 多様な種類

体内には様々な種類のコラーゲンが存在し、それぞれ異なる組織に分布している(例I型コラーゲンは皮膚や骨に多い)。

  • 加齢による減少

加齢とともに体内のコラーゲン生成量は減少し、質も低下するため、肌のハリや弾力の低下、シワの形成などに繋がると考えられている。

ヘアケアにおけるコラーゲンタンパク質

毛髪自体は主にケラチンというタンパク質で構成されているが、コラーゲンタンパク質もヘアケア製品に配合されることがある。その目的としては、主に以下の点が挙げられる。

  • 保湿効果

コラーゲンは水分を保持する能力があり、髪に潤いを与える効果が期待される。

  • 柔軟性の向上

髪にしなやかさを与え、ごわつきを抑える効果が期待される。

  • 被膜形成による保護

髪の表面に薄い膜を形成し、乾燥や外部刺激から守る効果があると考えられる。

美容におけるコラーゲンタンパク質

スキンケア製品には、肌の保湿、ハリや弾力の向上などを目的として、様々な形態のコラーゲン(加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲンなど)が配合されている。また、サプリメントとしても摂取されている。

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