ケラチン骨格(けらちんこっかく)
毛髪の形状や強度を内側から支える主要な構造を、主成分であるケラチンタンパク質の観点から捉えた概念で、毛髪の主成分であるケラチンタンパク質のことを指す。具体的には、毛髪のコルテックスにおけるケラチン繊維の配列や、それらを結びつけるSS結合(シスチン結合)などの架橋構造の重要性を説いている。
ケラチン骨格は、主にS-S結合されたケラチンタンパク質からなり、これが不足すると細毛化やハリ・コシの低下に直結します。一方、CMC骨格は、セラミド、コレステロール、18-MEAなどが作るラメラ構造であり、不足すると細胞間の接着力が失われ、パサつきや成分流出を招きます。
髪の土台である「ケラチン骨格」と「CMC骨格」の両方が不足し、髪が細くもろくなった状態を「やせ髪」という。髪が痩せ細ってスカスカになった髪を指す。
やせ髪には二つの主要な原因がある。一つは加齢によるもの(大人のやせ髪)で、これは個人差があるものの、およそ35歳頃から始まる。年齢を重ねるにつれて毛母細胞の機能低下や血流不足が起こる。そのため、生えてくる髪のSS結合を持つケラチン量が減少し、髪がだんだんと細くなる。これをケラチン骨格の過疎化と言う。もう一つは過剰なダメージによるやせ髪で、カラーやブリーチ、パーマの繰り返しにより、CMCやケラチンの流出が深刻化し、骨格が弱体化して髪内部にボイド(空洞)ができてしまう状態である。
いずれの原因による場合でもケラチン骨格が過疎化することで髪がスカスカになり、①ボリュームが出ない、②以前よりまとまりがなくクセが出るようになった、③ハリ・コシの低下、④枝毛・切れ毛が増える、さらにはS-S結合が減ることで⑤パーマがかかりにくいなどの悩みが現れる。
特に加齢により、毛髪のCMC構成成分であるコレステロールが減少すると、CMCのラメラ液晶構造を支える役割が弱まり、CMC骨格が乱れて構造的に弱くなってしまう。その結果、髪の水分調整ができなくなり⑥ツヤがなくなる、⑦乾燥・パサつきなどの症状が出ます。これらの症状をやせ髪七難(①〜⑦)と呼ぶ。また、エイジングによるやせ髪は、元々脆弱で、コレステロールやSS結合が少なくダメージを受けるとわずかなシステイン酸の増加でさえ大きな影響を受け、またわずかなコレステロールの流出でも、ダメージがより深刻化しやすいという特徴を持っている。
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