α-ヘリックス構造(アルファヘリックスこうぞう)
α-ヘリックス構造(アルファヘリックスこうぞう)は、タンパク質の二次構造の一つであり、特に毛髪の主成分であるα-ケラチンの基本的な構造単位として非常に重要である。髪を構成するケラチンタンパク質はバネのような構造をとっており、α-ヘリックス構造が毛髪の基本的な強度や弾力性を支える。
α-ヘリックス構造の特徴
らせん状の構造 | ポリペプチド鎖が、水素結合によって安定化された右巻きのらせん構造を形成している。 |
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水素結合 | 同じポリペプチド鎖内のアミノ酸残基間で水素結合が形成され、らせん構造を安定化させている。具体的には、あるアミノ酸のカルボニル基(C=O)の酸素原子と、4つ後のアミノ酸のアミノ基(N-H)の水素原子との間に水素結合が形成される。 |
規則性 | アミノ酸の配列によってわずかに構造が異なることもあるが、一般的には規則的ならせん構造をとる。 |
繊維状タンパク質の基本 | α-ケラチンのような繊維状タンパク質は、このα-ヘリックス構造を持つポリペプチド鎖が複数集まって、より大きな構造(コイルドコイルなど)を形成する。 |

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