■クリープパーマ②■
リトル美容専門学校 17限目 クリープパーマ②
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では授業に入っていきます!
前回の授業では、均等軟化について勉強しました。
今回の授業では、クリープパーマの「熟成」について勉強していきます!!
まずはマクロクリープです!
マクロクリープは、中間水洗により還元剤やアルカリ剤が除去され、
歪んでいたコルテックスが収縮しながらイオン結合を再形成することをいいます。
CMCが少し緩むような低温蒸し状態に置くことでコルテックスの歪みを解消する力が働きます。
そしてコルテックスは、緩んだCMCを滑るように移動します。
還元剤やアルカリ剤が残った状態で加温した場合は、クリープ期で軟化が進み、
コルテックスの戻ろうとする力がなくなってしまうため、中間水洗は非常に重要な工程となります!!
また、アルカリ状態で加温することは、ランチオニン結合を増やし、
還元剤が残った状態では混合ジスルフィド結合を増やすことになり、
結果として、ウェーブの保持性の著しい低下を招いてしまいます…。
また、ダメージ毛のようにCMCが不足している状態では、マクロクリープも起こりにくいため、
低温蒸し加温状態に置く前にCMCを補給する必要があります。
アルカリ剤を除去するには、中間水洗をしっかりとして残留する還元剤の力を弱めるために、
ヘマチンを用いてSH基を封鎖してからマクロクリープに入ります。
次にミクロクリープです。
ミクロクリープは、コルテックス内の分子構造のズレを解消することを意味します。
アルカリ剤と水によって切断された水素結合やイオン結合、膨潤によって緩んだ疎水結合だけでなく、
還元剤により切断されたS-S結合部分も含みます。
クリープ期の特徴である中性から弱酸性状態では、
還元剤によりすでに切断されているSH基自身が還元剤として機能し、SS/SH交換反応が起こっています。

クリープ期を利用したパーマのモチモチとした髪の風合いは、このミクロクリープによって起こるのです!!
今回はクリープパーマの熟成について勉強しました。
次回は『収れんと再結合』について勉強します!!