■毛髪について①■
リトル美容専門学校 記念すべき1限目は!!
美容師さんなら必ず知っておかなければならない毛髪理論。
ただ、どこまでマニアックに勉強していいか分からないほど奥が深すぎるんですよね~。
なので!今後必須になるであろう大事なポイントを2回にわけてお話させていただきます。
まず、髪の毛が何でできている? どういう構造なの?からお話していきましょう!!

大きな部類でいうと健康な髪の毛は、
・タンパク質→ケラチン(約80%)
・水分(約15%)
・脂質(5%)
で出来ています。

大半がケラチンたんぱく質で出来ていますねー!!
髪の毛はケラチンで出来ているといっても、おかしくないです!
一方、水分、脂質は意外に少ないですね!!
合計約20%の水分と油分のバランスで髪のしなやかさやツヤを保っています。
様々な要因で髪の毛がダメージすることにより、この3つの大事な成分が減少し、
パサつき、ごわつき、切れ毛等の問題が起こってくるんですね。
詳しい図も一応載せておきましょう。

さて毛髪が何で出来ているかが分かった所で、次は構造です。
知ってる人もたくさんいると思いますが、毛髪の構造は大きく3層にわけられます。

外側から ・キューティクル ・コルテックス ・メデュラ の3層構造になっています。
・キューティクル
毛先に向かって魚のウロコのように何枚も重なり、色々な刺激から髪を守ってくれています。
髪の太さにも関係しますが、内側から4~8 枚重なっていて色は無色透明です。
この重なったキューティクルのおかげで髪の毛は手触りが滑らかでツヤのある髪になっています。
またキューティクルの1枚も大きく分けて3層の構造になっています!!

外側から、
エピキューティクル→サランラップのような水をはじく性質
エキソキューティクル→ゴムのような性質 やや水を吸います。
エンドキューティクル→おむつのような性質 水をどんどん吸い膨らみます。

この構造の仕組みにより髪が濡れるとキューティクルが開くという現象が起こるんですね!
(水を吸って膨らむ)

よく言われている、濡れたまま寝てはいけません!
というのは、キューティクルが反りあがっているのに
そのまま寝ると摩擦でキューティクルが剥がれてしますという事なんですね!
次は!
・コルテックス
毛髪の約80~90%を占めています。
美容師さんが行う、カラーやパーマに1番かかわってくるところですね!
簡単に言いますと、ケラチンの繊維みたいなものが集まってできているマクロフィブリルというものが、
マトリックスと言われている間充物質で覆われている作りになっています!
構造に関しては徐々にという事で、大事なのは、髪質を形成する役割を担っている所ということです!
・メデュラに関しては何のためにあるのかは、はっきりとした役割はわかっていないのです。
一説によれば保温の為?という説もありますが、、、、メデュラに関しては割愛させていただきます。
そしてそして!かなり重要なのが、キューティクル、コルテックス、メデュラの間にあるCMCという成分!
聞いた事ありますよね!?


CMCの主な役割は大きく2つ!
・接着→キューティクルとコルテックスとメデュラを引っ付けてくれている磁石のような役割

・通り路→毛髪の内部に水、油、を通す水路のような役割(薬剤や、トリートメント成分等も含む)

CMCがダメージしてしまうと接着の力が弱まり、キューティクルが剥がれ、タンパク質が流れ出てしまいます。
ダメージしたからトリートメントしよう!と思っても路(みち)が壊れてしまっているので、内部に栄養を運べないのです!!
CMCは髪の毛にとってすごく大事な成分なんですね!
CMCを制する者は髪の毛を制す!!くらい重要ではないかと個人的には思っています(笑)!!
→続く・・・・・・・