【目的】
バレイヤージュをされたベースにホームカラーを施術された複雑履歴の既染毛。髪本来に必要な栄養をヘアマゼランで補給しながら、ブリーチ工程からアルカリカラー施術を行う。色の残留がある毛先をブリーチで色を抜く必要がある。全施術を時短して効率を高めていきながら、髪の内部補修を行う方法を検討する。
【モデル】
30代女性。バレイヤージュをされたブリーチ毛に、ホームカラーを行ったダメージ毛。ダメージレベルは3.2。再度ブリーチ処理と色味変更を希望される。



【方法】
STEP 1ヘアマゼランシャンプー <疎水化>
ヘアマゼラン シャンプーで汚れを落とし、濡れたときの髪の強度がどの程度あるかを確認した。
STEP 2シャンプー+ブリーチ
髪の強度が低いため、ブリーチ施術をするのではなくシャンプーにブリーチをミックスするやり方で行った。
ヘアマゼラン シャンプーにA(ブリーチ:OX6%=1:2)を30%ミックスして、毛先から25㎝あたりに塗布し5分放置。入り過ぎた色味を落とした。
水洗後、再度ヘアマゼラン シャンプーで疎水化しながら髪全体を洗い流した。
STEP 3ヘアマゼラン ゼロ <骨格の均整化>
水分をしっかりふき取りヘアマゼラン ゼロ7gを、毛先から中間に塗布してなじませた。
STEP 4ヘアマゼラン ウン <路づくりとCMC補給>
余分な水分をふき取り、ヘアマゼラン ウン7gを塗布してなじませた。
STEP 5ヘアマゼラン ドイス <PPTの補給>
その上にヘアマゼラン ドイスを塗布し、路づくりとPPTの補給を行った。
STEP 6分子運動
その後、超音波ブラシで髪の表面から内部に均等に浸透させた。
STEP 7アルカリカラー施術
お席に移動し、アルカリカラー施術を行って20分放置した。
STEP 8ヘアマゼラン シャンプー <残留薬物除去>
ヘアマゼラン シャンプーで洗浄しながら、PPT、イチョウ葉エキス、葉緑素を補給し、過酸化水素除去を行って色落ちを防ぐようにした。
STEP 9ヘアマゼラン トレイス <外部補修>
タオルドライをしっかりして、ヘアマゼラン トレイス7gを塗布した。
STEP 10チェンジリンス
STEP 11分子運動
ヘアマゼラン トリートメントを塗布し、超音波アイロンを行った。
STEP 12水洗
STEP 13ドライ
STEP 14アイロン 140℃
140℃アイロンをスルーし、ケラチンを定着させた。
STEP 15仕上げ



【結果】
ブリーチを塗布した直後のため、ダメージで髪が硬くなることを予想したため、ヘアマゼラン ゼロをチェンジリンスではなくタオルでふき取りながら、次の工程に進んだ。ブリーチエリアとそうでないエリア(アルカリカラーのみ)が、均一な状況となり、ブリーチ後のごわつく風合いが消えた。施術時間は90分であった。
【考察】
複雑履歴にブリーチとアルカリカラーを行うリスク毛を柔らかくしなやかな髪へ導くことができた。リスクと時間を考えるメニューだが、90分で仕上げることができた。ロングのため手間がかかったが、時間が長くは感じないと考える。時間の効率と希望の仕上がりにするためにヘアマゼランを処理剤の考えでカラー施術に入れて組み立てた。そのため内部補修をしながら、ハイ施術を効率よく行うことが可能になった。
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