2剤(にざい)
美容のケミカル施術(パーマ、ストレートパーマ、ヘアカラーなど)における2剤とは、1剤によって変化した髪の内部構造や状態を固定・定着させるための薬剤である。1剤が髪の結合を切る・緩める、染料を中に入れるという役割を持つのに対し、2剤は切れた結合をくっつけ直す、染料を重合させるという役割を持っている。
1.パーマ・ストレートパーマにおける2剤
パーマやストレートパーマの2剤の主な目的は、1剤(還元剤)によって切断された髪のSS結合(ジスルフィド結合)を、再結合(酸化)させて固定することである。臭素酸ナトリウム(ブロム酸ナトリウム)、過酸化水素の2種類の酸化剤が使われる。
臭素酸ナトリウム(ブロム酸ナトリウム、NaBrO3)は、反応が比較的穏やかで、時間をかけてじっくりと酸化(再結合)を進めるのが特徴。髪への負担が少なく、柔らかい仕上がりになりやすいため、カラーを繰り返しているダメージ毛や、ウェーブパーマなどでよく選ばれる。過酸化水素(オキシ、H2O2)は、塗布してから非常に素早く、強力に酸化(再結合)が起こる。短時間でしっかり固定できるため、ストレートパーマ(縮毛矯正)の仕上げや、きっちりとした形をキープしたい施術によく使用される。
2. ヘアカラー(酸化染毛剤)における2剤
ヘアカラーにおける2剤は、過酸化水素が主成分である。1剤と混ぜ合わせることで、初めて効果を発揮する。1剤に含まれるアルカリ剤と反応することで活性酸素を発生させ、髪の元々のメラニン色素を分解して明るくする。さらに、1剤に含まれる酸化染料(発色前の小さな分子)を酸化させ、分子を大きく結合(重合)させる。分子が大きくなることで、キューティクルの隙間から染料が外へ抜け出せなくなり、髪に色が定着する。
市販されている2剤には6%、3%などの濃度がある。髪を明るくしたい場合はパワーの強い6%を使い、すでに明るい毛先をこれ以上傷めずに色だけを入れたい場合は、パワーを抑えた3%やそれ以下を使い分けるのが一般的。
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